私のアイデンティティ
私のアイデンティティはこの小説に。
そう言っても過言でない程にこの本が好きだ(ちなみに表紙は今はもう絶版であろう小花柄の素敵なものの方が好き、この表紙はちょっとなんだかなじめない)
姉の本棚で見つけて以来、山田詠美さんの小説は全て読んできた。登場人物が魅力的なのだ。
アラサーの女子(もはや女子じゃねーというめんどくさい批判はかわす)限らず、女子全般、一緒にトイレ行こう問題や同調圧力、マウンティング、未婚結婚問題、様々な被害に日々消耗していると思う。もしくはハッと気づいた時に自分も加害者側にいたことに気付いてゾッとする事だってある。
そんなあれやこれやに水をぶっかけてまっさらにしてくれるのがこの小説だ。
私はこの短編小説の話、全部が好きだが特に好きなのは中学生活に疲れた帰国子女が卒業するときに英語で日本的女子的馬鹿馬鹿しさを罵る場面、周りは意味がわからないから唖然としてるのだが、それを含めて、当時中学生ながらかっこよすぎでしょと思ったのをおぼえている。
こんなに人生で読み返す小説にであったのは我ながらラッキーだと思う。Kindleになくて、海外住みの今、手元になく記憶の中でしか語れないのが残念。
だけど、思い出すだけでもげんきになれる私のチアリーダー的小説。
あと、おばあちゃんと良い話してるようで、元気になれる小説をもうひとつ。
原作の作者を探す過程で見つけた作家さんか、大学の近くの本屋さんで立ち読みして出会った作家さんだったか、、。後に80年代にすごく流行った作家さんで、朝ドラのモデルになったりしていたことを知った、けどそれも納得な素敵な作品がすごく多くて読むたび前向きになれるから大好きな作家さんだ。
そして、なんとその後なにかのひょうしに山田詠美さんも田辺聖子さんのファンだと知り2人が繋がったことに非常に興奮したことを覚えている。学生時代はお金がなくて本はもっぱら図書館や文庫だったけど働き始めて今も背中を押してもらってるこちらもおすすめです。
寒くなって気分が落ち込みがちな今日も読んでほっこり暖かくなってます笑
まいにち、ごきげん。