c'est la vie 3
レストランについた。
外のテラス席に案内される。今日は快晴で風もなく本当に気持ち良い。
メニューを開く、私はクワトロフロマージュと決まっている。四種のチーズが載ったピザ、チーズ好きの私としては譲れない。すかさずクワトロフロマージュの欄を指差す。
This one!(これ!)
Hahaha.nice choice!Me too.(良いの選んだね。僕も。)
トマさんが笑う。同じものを頼むらしい。にこにこしながらこちらを見ている。
You like this?(これ好きなの?)
トマさんに聞く。
Yes,
またトマさんが笑う。
why?(なんで?)
私がまた聞く。
Well, coz your mother like this, too.(えっと、君のお母さんもすきだから。)
とトマさんが答えた。
Yeah, you're right.(あーそうだね。)
そうだ、私のチーズ好きは母譲りだ。母はトマさんについてなんにも話してくれなかったけど、母とトマさんは恋人同士だったんじゃないかな。なんとなくそう思えた。だってトマさんが時々、遠くを見るような目でいるから。旅行前に何度か見た母と同じように。
Why do you know my mother well?(どうしてそんなに母のことしってるの?)
You didn't hear about us?(僕たちのこと聞いてない?)
Yes.(うん)
Well,I will tell you later.(また後で話すわ)
少しだけトマさんが俯いて呟いた。