最近厭世的な映画が多すぎて厭世的になっている件について
今日パラサイト半地下の家族を見た。
あーまた胸糞系かよ。と思ってしまった。確かにエンターテインメント性は凄く高かったと思うし、その点をもってして面白いと言う意見はすごく納得できる。
けど、最近ジョーカーにしても、パラサイトにしても。厭世的にすぎる。貧困層の指示を得ているという英国のEU離脱にも通ずるところがある。
自分の辛い境遇を他人のせいにしてしまう事にどれくらいの意味があるだろうか
それが痛快だからこれらの映画は評価されていると言うことだろうか。
だとしたらまさしく厭な世の中である。
他人に責任を求めるエネルギーを貧乏を楽しむ方向に持っていったって良いんじゃなかろうか。
その点、ダニエルブレイクは最後まで尊厳を持ってた。
誰かのせいにするのではなく自ら動いてなんとかしようとしていた。
そこが前者2つに映画とは決定的に異なる。
前者2つより、ダニエルブレイクの方がノンフィクションに近い世の中である事を個人的には願う。
もちろん鬱病や様々な事情で動けなかったり、本質的に社会の仕組みに限界が来ててそれのせいにしてしまうと言うのは真っ当な事だと思う。
だけどそこで人に対する非難を助長するような映画を作ったところで何になるって言うんだろうか。
その時点でその責任転嫁した相手から相手にされないか、嘲笑されるのがオチだと思うのだ。
貧しくとも自分に責任を持ってプライドを持っていたい。
綺麗事だけれども、個人的にはそれを願う。