東京にいて思うこと
東京にいて思うこと
やたら車が偉そうでブランド物を誇示する人が多い。
負けず嫌いの人が多い。
駅のベンチでずっしり俯いちゃう系のリアルに病んでそうな人が多い。
そう。私は、東京が嫌いだ。
人間の欲が溢れかえってて、かえってそれが人間らしさを失わせて
家畜のようにぎゅうぎゅう詰めの電車に乗っても何とも思わないような人間を作り出しているように思うから。
ただ、たまーに。東京もいいかもな。と思うことがある。
大概それは、誰かの弱さを見たときだ。
私が思うに、多分ここにいる人たちは、自分の弱さや小ささを隠すことに必死なのだ
どこも人が溢れている中で生活すると
「自分」というものが随分薄まってしまうように感じる。
だからこそ、高級車やブランド物で、他の人と差別化し、「自分」を際立たせる。
埋もれないように、他人に負けないように、必死になる。
そこが合わなくて気を病んでしまう人もいる。
1000万人以上いるのだから多様で当たり前だ。どんな人も受け入れられやすい器がある
ただ、そういう現象がわかりやすく現れている街なんじゃないか。
そう思うと、「自分」が薄まらないように、日々頑張っている人たちが、いじらしく。
応援したいような不思議な気持ちになる。
多様を受け入れる大きな器にも気づく。
東京は、中で埋もれてしまえば、息苦しさしか感じないけど
俯瞰してみれば、とてもいじらしく、時にとても優しい街だと思うのだ。
そんな時に、東京もいいかもしれない。なんて、
誰にいうでもないけど、少しホッとした気持ちになる。