【小説2】
そして、それは突然起こった。
聞いたこともないくらいに大きな音で
バンッ!
それからはただ無音。というか覚えていない。
私は地上の道に飛び出してしまって車に跳ねられたみたいだった(よく覚えていない)。
人生最悪の日。
なんて、漫画やアニメの中でしか聞かない言葉だと思ってたけど、実際にあった。
うっすら覚えているのは、家族や友人が私が死んじゃったらどうなっちゃうのかな。ってこと。特に母は、私の部屋を眺めながらぼうっとしちゃったりするんじゃないかな。なんて、一瞬のうちにその情景を具体的に思い浮かべて、最近喧嘩ばかりしてた母について、やっぱり、私母に愛されてたんだな、なんて冷静に考えて、少しほっとしたこと。