GIRLS 海外ドラマ 等身大のNYの女子たち
GIRLSが超おもしろい!
話の内容はざっくりいってしまえば、セックスアンドザシティのお金なし余裕なしだけど夢だけはある20代しかももっと一般人よりVer!!!(長っ。笑)
登場人物もぽっちゃりの(これがリアリティを高めている笑。彼氏役の俳優さん(アダムドライバー。シーズンごとにイケメンになります笑)もベルトの上にうっすらお肉が乗っている感じ笑。リアルです。笑
女の子4人を中心に物語は進行していきます。
私はバイリンガルニュースというPodcastをよく聴くのですが、そこで紹介されていたGIRLS見てみたいと思っていたものの、日本でDVDの発売はなく、スター・チャンネルでしかやってないっぽいと分かり、なかばあきらめていました。。。
しかぁーし!huluで見つけたのよー!しかもアメリカでは今シーズン6を放映中なんだけど、シーズン5まで字幕(日英両方可)で見れちゃうのです!!激アツ!(もはや死語?笑)
HuluはたぶんHBOってとこの海外ドラマが充実してるよ!!^^
で見始めたんだけど、海外ドラマといえど、普通じゃあり得ねぇ。なファビュラスさ(叶姉妹がよく使うお言葉。笑)がよくでてきますよね。たとえば、セックスアンドザシティのキャリーのおうちには○万円するルブタンの靴がずらっと並んでるとか。
しかぁーし!
GIRLSはファビュラスさゼロ!笑
だからこそ、見いっちゃう。
いろんなスタートがある春、これからどうしようかな。て考えてる子、画面の向こう側にいます。一緒に悩んで笑ってたのしめます^^
ただ、見始めると止まらなくて眠れなくなること必至。。。笑
ちなみにシーズン5では日本が舞台になってる話がけっこーあって、水嶋ヒロが日本のワンダイレクションとして出演しています笑
しかもシーズン5まで見終わってから知ったんだけども、主演の女の子、というかパイセン、レナ・ダナム姉さんが監督・脚本までやってたらしく!なんかもー!共感と尊敬と驚きがミックスされて余計に好きになっちゃったよ♥
本も買おうかな♥
元気出るし、春夏っぽい!笑
これからの季節におすすめかも!^^
c'est la vie 6
終わってみればすべてが夢だったように思えて
何度も写真のフォルダを見返して
夢じゃなかったとわかって不思議な気分になる
泣いている場合じゃないし
前を見て生きて行く
笑って生きていくのが幸せ
そう教わったから
この涙は拭いて
今やるべきことに全力になるべき
そうすればこの涙もきっと忘れられるから
c'est la vie 5
一度だけ母が泣いているのを見たことがある。
母は笑い始めると自分が笑っているという状況自体を笑ってしまって笑いが止まらないような笑い上戸で、明るく笑顔が耐えない人で、だからこそ、涙を見たのはあれが最初で最後だった。
それに、あのときは、どうして母が泣いているのかわからなくてとても驚いた記憶がある。
晩御飯を食べ終えて居間のソファーで隣同士座り母が入れてくれた緑茶をのみながら、その日学校であったことなんかをしゃべっていた。居間のテレビではイタリア特集のバラエティ番組が流れていて、いつもと変わらない平日の夜だった。
母が若いときバックパッカーをしていたのは知っていたから、「イタリアに行ったことある?」ときくと「あるよ。」と母から返事が返ってきた。「いいなー。どうだった。」と聞き返したものの、それに対して返事はなく、母はどこか上の空で、珍しくテレビに見入っていた。ローマの特集だった。その時旬の芸能人がおしゃべりしながら街を歩くといったようなありきたりな内容だった。そして、場面がパンテオンに移った時だった。最近世界史の資料集で見かけたやつだと、すかさず「ここもいったことある?」そう聞こうと隣の母を見たとき、私は母の目から涙がスーっと落ちるのを見た。驚いて見間違いかなと思ったが、母の頬に涙が一筋通った湿った跡が見えた。
母は私の視線に気づいたのか急にスッと立ち上がり何も言わず、流しの方に移動した。私自身、何故、母がイタリア特集のバラエティ番組で涙ぐむのかがわからず、だけど、その様子に理由を聞くのが何となく怖くて、動揺したままテレビをぼうっと見ていたのを今でも覚えている。
そして、今。
私は目の前の道を歩くトマさんにパンテオンと母の関係を聞きたくなっていた。だけど、同時になんとなく聞いたらいけない気もしていた。
最近思ったこと
人は
弱くて
変わりやすいもので
わかりあえないもの。
だから
やっぱり自分一人を信じて生きるのが一番楽なのかもしれない。
それでも
誰かを愛したいと思うのが
人間の性。
それで私も世の中に出てきたんだし
きっとそれは悲しいほどに素敵なこと。
c'est la vie 4
あの日、私は、なぜだか夜中に目が覚めて
ベッドの脇の机に置いた
コップにはいった飲みかけの水を
カラカラの喉に流し込んで
何て美味しいんだ
なんて寝ぼけた頭で思いながら
しばらくベッドでぼぅっとしてた
泣きはらした目を
しっかりと開くのはだるくて
目をうっすら開きながら
体の奥にある悲しさのなかに沈んで行く気がしてた
私の人生は私のもので
逆に言えば
あの人の人生はあの人のもので
誰かがそこを侵すなんて
到底できっこない
冷静になればわかること
だけどあのときはそんなことわからなくて
ただただ現実がうまくいかないと嘆いていたっけ
c'est la vie 3
レストランについた。
外のテラス席に案内される。今日は快晴で風もなく本当に気持ち良い。
メニューを開く、私はクワトロフロマージュと決まっている。四種のチーズが載ったピザ、チーズ好きの私としては譲れない。すかさずクワトロフロマージュの欄を指差す。
This one!(これ!)
Hahaha.nice choice!Me too.(良いの選んだね。僕も。)
トマさんが笑う。同じものを頼むらしい。にこにこしながらこちらを見ている。
You like this?(これ好きなの?)
トマさんに聞く。
Yes,
またトマさんが笑う。
why?(なんで?)
私がまた聞く。
Well, coz your mother like this, too.(えっと、君のお母さんもすきだから。)
とトマさんが答えた。
Yeah, you're right.(あーそうだね。)
そうだ、私のチーズ好きは母譲りだ。母はトマさんについてなんにも話してくれなかったけど、母とトマさんは恋人同士だったんじゃないかな。なんとなくそう思えた。だってトマさんが時々、遠くを見るような目でいるから。旅行前に何度か見た母と同じように。
Why do you know my mother well?(どうしてそんなに母のことしってるの?)
You didn't hear about us?(僕たちのこと聞いてない?)
Yes.(うん)
Well,I will tell you later.(また後で話すわ)
少しだけトマさんが俯いて呟いた。
c'est la vie 2
コロッセウムまでトマさんの後ろをついて歩く。
とても不思議な気持ちになる。時差を抜きにすれば昨日の同じ時刻、つまり5月20日のお昼頃、私は神戸にある高校の食堂で友達の絵美里達とお喋りしていたのだ。それが、今は知らない初老の外国人を追いかけてローマはコロッセウムに向かってる。海外旅行自体2回目で一人旅に至っては初めてで、持ってきた貴重品の入った肩掛け鞄の肩紐を持つ手は手汗で湿って緊張を実感するけれど、同じ青空のはずなのに何か違う澄んだ感じのあるローマの青空の下で私はとてもワクワクしていた。
「あんな、私今日の夜から1週間、ローマに行くことななったから、その間のノート頼んで良い?もちろん、出来る範囲で良いし、お土産弾む!」
私は食堂の机で向かいに座る絵美里に向かって両手でお願いのポーズをした。
「へ、ローマ?てイタリアの?え、なにゆーとぉ?そんな冗談全然おもんないで笑。」
「ちゃうねん。がちやねん。ほら。」
私はパスポートと航空券を周りから見えないようにブレザーと手で隠しながらそっと見せる!
「え!ほんまなん!?めっちゃ羨ましい!!」
「ちょっ、声おおきいよ!これ秘密やねん。期末前にローマ1週間とかふざけとうやろ?そやから、私明日から風邪引くことになるから。月曜の期末から戻ってくる。」
「なにそれ。めっちゃかっこ良いんやけど、私もそんなん言いたいわ。ノートは任せといて!お土産はまた考えてLINEするわ!てかなんで急に?めっちゃ色々ききたいことあるねんけど!」
「んー、最近あれあったやん?その関係?お母さんがローマでどうしても会って欲しい人がいるらしくて。」
「あ、それはいかなあかんね。やし、その急な感じおばちゃんらしいよね。なんか映画みたい!笑」
「そんな良いもんかな。私一人で海外とかはじめてやから不安しかないわ。パスポートも忘れそうやから朝からずっと腹巻きの中いれてんねん。」
「うける!」
チャイムがなる。
「やば、次、重井さんやん!遅れたらやばいで!また話聞かせてよ!LINEする!」
高三になってからクラスが離れた私たちはそれぞれの教室に走る。
とりあえず、絵美里に休み中のノートお願いする件は、ミッションインコンプリート。
それからはあまり覚えていない。これからの行程を必死に反芻しながら上の空で授業を受け、ダッシュで家に帰り、空港行きのバスに飛び乗り、空港についてからは今まで使ったことのないコミュ中を発揮し人に搭乗口までの行き方を何度も確認し、やっと飛行機の座席で一息つく頃には必死すぎて緊張していたのだろうか爆睡してしまった。おかげで二回もあった機内食を食べれなかった上、楽しみにしていた映画もちゃんと見れなかった。
ぐぅ。
トマさんと会って緊張がとけたのか。
自分のお腹が猛烈に鳴り、日本を出てからまともに食べていないことに気付く。
トマさんが振り返る。この人いつも笑顔だ。口角が上がってる。
「お腹すいてる?」
「yes!」
出会ってから一番大きな声をだし、その必死さに恥ずかしくなる。
トマさんはまた思いきり目尻に皺を集めて笑う。この人の笑い方好きだなぁ。一瞬ボーッと見つめてしまう。
「~~大丈夫?」
英語は集中していないと聞き取れない。今トマさん大丈夫の前になんか言った!
「sorry、もう一度お願いします。」
「ははは、真依も食いしん坊なんだね。ほんと真弓と似てるね。ピザは好き?」
恥ずかしかったもののピザは大好物!
「yes!!」
とまたおおきな声で答える!
「c'est cool!」
たぶんフランス語でトマさんが答える。
私がトマさんについて知っていることは母の古いフランス語を話すベルギーに住む友人であることだけ。一体、トマさんは何者なんだろう。母とはただの友人だったのだろうか。
旅立つ前、母からパスポートと搭乗券を渡された時、母の目が一瞬潤んでいたような気がしたことを思い出す。